今回は、ひきこもりから社会復帰するためにどれ位の体力が必要なのか、ということについて考えていきますね。
毎度のごとく、先に結論から書くと、引きこもりから社会復帰するために必要な体力なんて考える必要はありません。
どうしてそうなるのか、書いていきます。
必要な体力は就職先で大きく変わる
一番の理由は、必要な体力は職種で大きく変わるからです。
例えば、事務職などの、椅子に座ってパソコンを使うことが多い仕事の場合だと、体力はそこまで必要ではないですよね。
それに対して、工場などで体を使った仕事をする場合は、体力が低いとかなり厳しいことになります。
また、同じ職種でも、体力が必要ない場合もあります。
先程書いた、工場などで体を使うと思われがちな職業でも、機械がしっかり動いているかチェックするだとか、ベルトコンベアで流れてくる商品を目視で異常がないかを確認する…みたいな作業をする場合は、体力はそれほど必要ありません。
逆に、事務職でも、重いものを運んだりするような雑用が多い職場もあります。
といったように、はっきり言って、体力がどれ位必要なのかというのは、就職して実際に働いてみないと分からない、ということになります。
社会復帰したら勝手に必要な体力はついてくる
また、社会復帰して就職すると、普段行っている作業をこなしていくことで、必要な体力は勝手についてきます。
例えば私なんて、大学で三回留年して、やっと就職できたのが町工場の生産現場でした。(このブログをずっと前から読んでくれている人は知っていますよね)
はっきり言って、ひきこもりからいきなり生産現場に行ったので、体力なんてありませんでしたよ。
その職場では、毎年健康診断のときに握力測定をしていたのですが、初年度の握力、20kg以下でしたからね。
健康診断の部屋が2階にあって、2階まで階段で上がっただけで動悸がして、心電図が異常だという診断を受けて再検査の対象になったぐらいの体力でしたから。
正直に書きますけど、最初は、25kgの袋を持つのもやっとで、かなり辛い感じでした。
ですが、続けていくうちに、25kgの袋どころか、50kgのものまで持てるようになりましたし、握力も50kg以上になりましたよ。
といった感じで、社会復帰して、もしくは就職してある程度経つと、体力なんて勝手に付きます。
本当、みるみるうちに体力がアップしていきますから、びっくりしますよ。
そりゃあ、全く作業に集中しないで、サボってばかりだとダメですけど、ひきこもりから復帰できるほど決意をしっかり持っているなら、そんなことはしないはずです。
むしろ、就職できたことが嬉しくて頑張り過ぎちゃうぐらいかもしれませんよね。
ひきこもりからの社会復帰、就職は体力ではなく…
ということで、まだ就職できていない、社会復帰できていない段階から、体力がないから無理なんて諦める必要はありません。
いやまあ、できるだけ体力をつけておきたい、という気持ちは分かります。
分かりますが、体力をどこまでつけるべきなのかというのは、議論しても仕方がありません。
だってこれ、答えがない、もしくはあなた自身が納得できなきゃ意味がない問題ですから。
そもそも、ひきこもりから脱出して、社会復帰したり、就職するには、体力うんぬんはそこまで関係はありません。
問題はもっと別のところにあります。
その問題に関しては、次回書きますね。