研究テーマの選び方1つで、下手すると大学を留年や中退、ひきこもりになってしまうなどの危険があるよシリーズ、第2回目です。
今回紹介する研究テーマは、当たりハズレが大きいものとなります。前回のものよりはマシですが、外れると大変という意味で見てください。
・前任者の研究テーマを引き継ぐのは微妙
研究室によっては、前任者の研究テーマを引き継ぐ、何ていう場合があると思います。
ですがこの場合、かなり当たり外れが激しいので注意が必要です。
理由は、前任者の研究テーマの再現性が取れないという場合が意外と多いからです。
少し前にSTAP細胞が世間を騒がせましたよね?
あれも再現性が取れない事が話題になりましたが、ああいうことって、大学の研究室レベルでは意外と起こるのです。(あそこまで大事になることは非常に少ないですが)
前任者が真面目でしっかり研究に取り組んでいた人なら問題が無いことが多いでしょう。
ですが前任者が、「卒業目当てで超適当に研究した」とか、「担当教官のご機嫌を取るためにデータを弄って提出した」・・・なんていう場合があるのです。
こうなると、前任者が研究していること自体が破綻しているので、どうあがいても再現性が取れない事態に陥ります。
「前任者が怪しいのでは?」ということに気がつけたらまだラッキーで、
「前任者は結果が出ているのに、なんで私はいつまで経っても結果が出ないのか」
「私はダメ人間だ、研究には向いていないのでは無いか・・・」
と落ち込んでしまう可能性もあります。
更に、担当教官には「お前は能力が低い」みたいな評価を受ける可能性も・・・。
そもそも、「再現性が取れないということを証明する」のはムチャクチャ大変ですからね。STAP細胞のときも、かなり時間がかかっていたでしょう?
実際、そのことが原因でひきこもり、大学を中退した人を知っています。
ですので、前任者の研究テーマを引き継ぐのは一定のリスクが伴います。出来れば選択しないほうが無難だと思いますよ。
次回は、どういう研究テーマを選べば楽か、少なくとも卒業論文を書くことが出来るのか、ということについて書いていきます。