引きこもりの長期化がどうして危険なのかを書いていくシリーズ、第3回目です。
今回は、引きこもりの支援についての話をします。
実は、引きこもりになってしまった人に対する支援って色々あるのですが、児童~30代ぐらいまでの若い世代が中心なのです。
逆に言うと、30代後半、特に40代からのいわゆる中年、高齢引きこもりに対する支援の手が遅れがちになっているのです。
例えば就職の支援に関して書くなら、初めて仕事をする人向けのものは、35歳未満のものが殆どです。
40代とかになると、再就職のための支援が多少あるかな、程度になっています。数もかなり少ないものとなっています。
つまり、引きこもりが長期化して、30代後半とか40代になってしまったら、親の収入が定年等で減ってしまうのに、引きこもりに対する支援まで受けにくくなってしまうのです。
まさに踏んだり蹴ったりと言えるでしょう。
このように、高齢の引きこもりが社会復帰しようと思っても、支援がないので難しくなるという現状があります。
まあそういった就職支援のようなものが難しいのはわかります。
企業的にも、就業経験のない40代が使い物になるかと言われたら…多分、使い物にならないと言わざるをえないでしょうから。
私が人事だったとしても、そう思いますからね。
なんとも難しい問題ですが…
支援を受けづらくなる、そういう意味でも引きこもりの長期化は非常にマズイといえるでしょう。