ひきこもりって、知らない人が見ると、いつ起きていつ寝るのも自由だし、部屋にこもって本を読んだりネットをしたりしているので、むちゃくちゃ楽な生活してるな…みたいな感じに映るかもしれません。
私も、「いいなあ…」みたいに思われることもあります。
ですが、ひきこもりって全くいいことは無いし、そこまで気楽というわけでもありません。
なってみると分かるのですが、体的には確かに楽です。
ブラックな環境で残業しまくって体を壊してしまう寸前まで行くよりはずっとましです。睡眠時間も調節が可能なのもうれしいですね。
ですので、肉体的なストレスはほとんどありません。
ですが、精神的には結構来ています。
具体的に言うと、罪悪感がかなりあります。ああ、私は他の人が働いているときに何で部屋でじっとしているんだ、ネットをしているんだ、本を読んでいるのだ、みたいな気持ちになります。
私の家の近くに学校があって、チャイムとか子供たちの騒いでいる声が聞こえることがあるのですが、そういうのを聞くたびにブルーになります。
ああ…私は何をしているのだろう…みたいな感じで。
出かけるのが嫌なのも、他の人に会うのが嫌というのもありますけど、幸せそうな人たちを直視するのが辛い、というのもあります。
どうしても今の情けない私の現状と比べてしまうわけですね。
後は焦燥感もありますね。
早く何とかしないと…このままでは数年後には生きていくためのお金が足りなくなる…ってやつですね。
それにやっぱりひきこもり期間が長くなればなるほど、年をとればとるほど、働きに行くことが難しくなり、ひきこもりを脱出することが困難になる、ということが分かっているので、そういう意味でも焦ります。
ですので、確かに肉体的には楽ですけど、精神的には結構いっぱいいっぱいで、何とかネットやら読書やらで気を紛らわせているだけ、みたいな感じです。
だから、ひきこもりになっている人はたいていの場合、そこまで自分が楽な状況にいるということは感じていないと思いますよ。