先日の記事では、もしもあなたやあなたの周りの家族が引きこもりで、現状に満足しているようなら、現実をしっかり確認してもらって、危機感を感じてもらいましょう、みたいなことを書きましたけど…実はこれ、諸刃の剣だったりします。
言い換えると、いい方向に動く場合もあれば、悪い方向に動く場合もあります。
実は、危機感を感じてもらうということに成功したとしても、今度は危機感を持ちすぎて、気持ちだけが空回りして頭から煙を吹いて倒れる、みたいな感じになる可能性があります。コミカルに書けば笑い話で済むかもしれませんが、現実を直視することで過剰なストレスを受けてしまって、そのストレスのはけ口がなくなってどこかにぶつけてしまう、ということにもなりかねません。
特に、引きこもり本人が既に理解していることを、改めて親の口から聞いたりすると、つい、反発してしまう可能性もあります。なかなか素直に聞くことって難しいですからね。分かっていることをいちいち言われても、社会復帰なんてすぐにできるわけがないし!みたいに感じてしまいます。
私も本当は書きたくないのですが、大学生時代の引きこもり中に、母親と言い争って泣かせてしまったこともあります。いやあ、あの時のことを思うと、本当に悪いことをしたと反省しています。
分かっているけどできない、そんなもどかしさを改めて指摘されると、本当にイライラしてしまいます。
ただ、あなたの周りの家族が引きこもりで、どう考えても現実を直視できていない状態にありそうなら、やはり現実を少しずつでも教えたほうが解決に向かいやすいですよ。