さて、重い話が続きますけど、前回の続きです。
前回は、生活保護を受けていた遠い親戚が亡くなったことと、その後の手続きを何故かうちの家で行うことになったという話をしました。
どれぐらい遠い親戚なのか、ということも書きましたので、気になる方はチェックしてみてください。
そして今回は、生活保護を受けていた親戚が死亡した後、手続きをする場合、どれぐらい費用が必要なのかという、シビアなところを書いていきます。
※ 私の遠い親戚の場合の話であり、みんながみんな同じ金額になることは無いでしょう。あくまでも、単なる1例として見てくださいね。
生活保護受給者が亡くなった場合に必要な費用
葬儀代(最低限の火葬だけ)
まずは、葬儀代についてですね。
これは、生活保護受給者で誰も引き取り手がない場合は、支払う必要はありません。(というか支払おうという人がいないので当たり前)
これを「葬祭扶助制度」と言います。
ですが、今回のように、誰かが受け持つことになった場合、その誰かが生活保護レベルの困窮っぷりでないかぎりは、葬儀代が必要になります。
実際に市役所に相談に行って、「葬祭扶助制度」が使えないかどうか相談してきましたが、無理とのことでした。
で、具体的な金額ですけど、ざっと25万円かかりました。
亡くなってから、火葬されるまでに1週間以上かかりました。その時の保管料的なものも必要だったこともあり、意外とかかりました。
ちなみに、私たちはその火葬(葬儀)に立ち会っていません。
まあ、そりゃあそうですよね。
飛行機レベルの距離がありますし、介護が必要な祖父がいますから。行けるわけがありません。
納骨時のお布施
また、火葬が終わった後、お骨が送られてきました。
こちらとしては出来るだけ早くいろいろと終わらせたかったので、49日を待たずして納骨することにしました。
一応、戒名も付けることにしました。
この辺りも、お寺と相談して、色々決めて、もう、49日を待たなくてもいいのではないか、という話になりました。
ちなみに、納骨+戒名のお布施として、約10万円かかりました。
こればっかりは安いとか高いとかは無いと思いますけど、戒名付きでこれは高すぎるわけではないと思います。
住居の家賃+退去費用
そして意外と高額だったのが、故人が住んでいたマンションの家賃と退去費用、電気代等の公共料金の支払いです。
家賃は一ヵ月分で済んだのですが、退去費用がかなり高額でした。
というのも、故人はタバコを吸っていて、更にかなり長期間、同じところで住んでいたため、壁紙は黄ばんでいるのはもちろん、床にタバコの焦げ跡が付いているという状況だったようです。
つまりは修繕費用がとんでもない金額になっていた、というわけですね。
そこに、遺品整理というか、部屋の片づけ費用もかかってきましたので、結局全部入れて、約25万円ほどかかってしまいました。
あ、ちなみに亡くなったのは自宅ではなく病院で、マンションは1LDKでした。
なお、部屋の片づけの時には、印鑑や貯金通帳などの貴重品や個人情報に関する保証がない、みたいなことを言われたので、一度だけ片付け前の部屋に行き、貴重品や個人情報に関わりそうなものの回収だけ済ませてきました。(正確には私ではなく、私の親が行きました)
その時の交通費も入れると、30万円程度かかったことになりますね。
他にも色々…
他にも色々と、ちょこちょこした出費はありましたけど、大きいのはこれぐらいですね。
という感じで、ざっと計算しただけでも、60万円以上というかなりの大金を使いました。
もちろんこれ、全部私の家持ちです。支援等は誰もしてくれませんでした。
生活保護を受けている人が死亡した場合、親族が全員無視しているとお金を使う必要は殆どありません。
ですが、ちょっと可哀相、みたいなことを考えてしまい、死亡後の世話や手続きをすることにすると、この程度の金額の出費は覚悟する必要があります。
尚、あくまでもこれはかかった金額をざっと書いただけで、これ以上に嫌だったのは、その後の手続きだったりします。
そのことに関しては次回にでも書いていきますね。