生活保護を受けていた親戚の死亡後の手続きの手間がとんでもない話

暗い話がガンガン続きますけど、生活保護を受けていた親戚が亡くなり、その手続き等を行った経験から、色々書いていきます。

今回は、どれぐらい手間がかかったか、という話ですね。

前回書いた60万円以上かかった費用よりも、実は手間のほうが、時間的損失や精神的なダメージを考えると酷い状態でした。

では、どんな感じだったのか、書いていきますね。

あ、ちなみに、亡くなった遠い親戚は、私の家からは、飛行機の距離の都道府県で住んでいましたので、基本的にほとんど電話でのやり取りでした。

病院とのやり取りの手間

まずは、亡くなったときに入院していた病院とのやり取りです。

正確には、亡くなる前から、入院していて、もう余命がほとんどないですよ、的なことを電話で聞くのがやっぱりつらい感じでした。

そりゃあそうですよね。

いくらあまり関わったことがない人とはいえ、そういう電話が、病院のほうから来て、いい感情を持てるわけがありません。

そして、実際に死亡してからもかなり大変でした。

地元の、火葬だけでもしてもらえるような葬儀業者を選んでもらったり、故人の持ち物(携帯電話等)を郵送してもらったりと、とにかく電話を通じて、色々とやり取りしました。

何度電話をかけたか分かりません。

葬儀業者とのやり取りの手間

そして、葬儀業者とのやり取りも、かなり頻繁に行いました。

火葬だけで済ませてもらうようお願いしたり、葬儀(?)にはどうしても行けないことを伝えたり、見積書を郵送してもらったり…

そして、葬儀が終わった後のお骨の郵送なども含めて、これまたかなりの回数のやり取りがありました。

役所とのやり取りの手間

更に、役所でのやり取りがかなり大変でした。

具体的には、生活保護を受けていた遠い親戚のケースワーカーを担当していた人とのやり取りを、かなりの頻度で行いました。

といいますか、実はその亡くなった親戚が、どこに住んでいるのか、ということすら、こちらは把握していなかったので…。

知っていたのは、入院していた病院の住所や電話番号だけだったという、凄い状態から始まりました。

ですので、生活保護のケースワーカーさんから何故かこちらの電話番号を把握されていて、電話がかかってくるまでは、病院と葬儀業者とのやり取りが基本でした。

で、そのやり取りで、なんとか個人が住んでいた住所と、家主さんの情報等を手に入れることが出来ました。

死亡届やその辺りの書類は、大体、葬儀業者の人やケースワーカーさんが用意してくれました。

ああ、そうそう、そのケースワーカーさん以外にも、例えば、生活保護を受けていた人が対象になる、「葬祭扶助制度」を使うことが出来ないかということを、市役所に相談しに行ったり、年金事務所で年金の停止をしてもらったり、ということも含めると、役所とのやり取りはかなり面倒でしたよ。

家主とのやり取りの手間

そして一番面倒だったのが、故人が住んでいたマンションの退去に関するやり取りですね。

先程も書きましたけど、まずどこに住んでいるのかわからなかったので、そこから調べる必要があったという酷さでした。

で、家主さんに電話をして、とりあえず滞納していた公共料金の話や、1ヵ月分の家賃などの話を聞きました。

故人はタバコを吸っていたので、部屋が凄いことになっていて、退去費用が非常に高額になることや、私物の処分等に関することのやり取りも相当きつかったです。

特に、私物の処分に関しては、銀行の通帳やクレジットカード、印鑑などの個人情報に関わるようなものも保証することが出来ない、みたいなことを言われたので、一度現地に行って、それらのヤバそうなものを回収するしかありませんでした。

実際に行ったのは私ではなく、私の親でしたけど、部屋はかなりゴミゴミしていて、酷い状態だったらしいです。

電気が止まっているため、懐中電灯を使ってなんとか捜索したとか。

とまあ、こんな感じで、地理的にも、血縁的にも遠くの親戚でしたから、普通ではないレベルの負担がかかってしまいました。

これ、近くに住んでいる故人の兄弟がいろいろ手伝ってくれたら、私たちがわざわざ故人の部屋に突入する必要もないだろうし、余計な書類を提出する必要もなかったのでだいぶましだったのですが…全く手伝ってくれませんでしたよ。

※ 私たちにとって、あまりにも遠い親戚だったので、余計な書類がたくさん必要でした。例えば、故人と私たちの関係を示すための戸籍抄本だとか、第三者のサインとかが必要な場面がありました。

まあなんだかんだあって言いたいこともまだまだあるのですが、故人は、私たちの家のお墓の中で、安らかに眠っています。

賛否両論あるかもしれませんが、こちらとしては、お金の面でも手間の面でも、出来る範囲内で手を尽くしたと考えています。

一人暮らしの生活保護を受けている人が死亡した後、受け入れた場合こういうことになるよ、ということだけは伝えたいと感じ、かなり重いテーマですがありのままを書いてみました。

参考になれば幸いです。