前回、昼夜逆転は、あまりよくないので社会復帰したいのなら治すべきだ、ということを書きました。
ですが、実は昼夜逆転には、隠されたメリットも存在します。今回はそれについて書いていきますね。
社会的疎外感から解放される
なんか、昼夜逆転について、色々調べていくと、よくあるまとめサイトとかに、「社会的疎外感が大きくなるから昼夜逆転はヤバい」みたいなことを書いているのですが…これって、本当に引きこもりになって昼夜逆転した人なら、ものすごい違和感を感じると思います。
これって逆なんですよね。引きこもりって、昼間に起きていると他の人が学校行ったり働いていたりしている時間に、学ぶでもなく、働くでもなく、家でいることに対する罪悪感だとか、社会的疎外感に耐えられないから、昼の間は寝ていた方がましに感じるのです。
つまり、「昼夜逆転したら社会的疎外感が大きくなる」のではなく、「社会的疎外感や罪悪感が大きすぎて、昼間に起きていることがストレスだから昼夜逆転する」わけです。
それどころか、みんなが寝ている時間に起きていることで、「みんなが寝ているのに起きているって凄いんじゃね?」みたいな、ある意味歪んだ優越感を得ることも可能です。
他の人と比べて、出来ないこと、劣っていることが多い引きこもりにとって、「時間を自由に使える」「いつ寝て、いつ起きてもいい」というのは、他の人にはない、数少ない有利な点ですからね。
そういうところでしか満足感を得られないのは、ある意味悲しいですが、変な充実感があるのは確かですよ。少なくとも私はそうでした。
夜のほうが邪魔が入らないから集中できる
また、夜のほうが神経が研ぎ澄まされて作業がはかどる、というのもメリットの1つです。例えば私の場合も、ブログの記事を書いたり、執筆活動をするときは、昼よりも夜のほうがずっと作業がはかどります。
まあ、私の場合は、昼間は祖父母の見守り等を行っているということもあるでしょう。
ですが、それを差し引いても、夜というのは、家族に呼ばれたりすることもほとんどない、つまり、誰にも邪魔されないし、外の車の音などの雑音も少ないですから、ものすごく集中することが出来ます。
専門的な言葉で書くと、フロー状態になったり、ゾーンに入りやすいわけですね。夜に作業を始めたら、作業がはかどりすぎて、いつの間にか夜が明けかけていました、みたいな状態になることもあります。
これって、悪い方向に働くと、ゲームやネットで巡回を始めて気が付いたら朝だった、みたいなことになりますが、お金を稼ぐための作業時間に充てた場合だと、びっくりするぐらい超効率よく作業が進むので悪いことばかりでもないのです。
このように、昼夜逆転にはデメリットも多いですが、メリットも少しはあります。昼夜逆転のデメリットばかりが取り沙汰されていて、メリットについての話がほとんどないので、敢えて書いてみました。
とはいえ、社会復帰したいのであれば、昼夜逆転は治すしかないわけですけどね。