大学の退学、中退と除籍ではどう違う?

経済的な理由や、引きこもりがどうしても解決しない場合、大学を退学する、という選択肢を使う人もいるはずです。

後は4年制の大学で8年経っても卒業できなかった場合も退学ですね。

ここで注意するべきは、大学を退学する、といっても、実際は通常の中退か、除籍で多少の違いがあることです。

詳しくは大学毎に違うことがあるので、大学に問い合わせたほうがいいのですが、大抵の場合、授業料をしっかり払っている上で辞める場合は通常の中退になります。

逆に、授業料未納で辞める場合は除籍ですね。

といいますか、大抵の場合、退学届は、授業料を納付していない場合、受理されません。

で、退学届を出せないまま大学に行かなくなり、授業料が未納だと除籍、ですね。

後、4年制の大学で8年かかっても卒業できなかった場合も除籍になる場合が多いです。引きこもりがちな人はこれにも注意ですね。

で、実際どう違うのかというと、「途中で大学を退学した」という意味では、ほぼ同じです。ですが、除籍だと就職活動の時に困る可能性があります。

なぜなら、除籍の場合、大学側が除籍証明書等の発行を行ってくれない場合が結構あるのです。

(少なくとも私の在学していた当時の大学はそうでした)

具体的に書くと・・・

例えば、履歴書に「大学中退」と書いた状態で採用が決まったとしましょう。

その際、「大学に在籍していたという証明書を提出してください」と言われる可能性が高いのです。

ですが除籍の場合、その証明書を大学側が発行してくれないので出せない、みたいなことになる場合があります。

そうなると、採用した企業側から不審に思われる可能性があります。学歴詐称(経歴詐称)する人もいますからね。

結果的に不採用になるとか、初任給や今後の給与査定が高卒扱いになる、みたいな可能性もあります。

逆に、通常の中退の場合は「退学証明書」や「成績証明書」等を発行してもらえる場合が多いです。

ですので、同じ退学でも、出来れば授業料を払って普通に中退したほうが、後々良いでしょう。

あ、ちなみに、ネット上のQ&Aサイトでは、「除籍になったら履歴書には高卒までしか書けない」とか「大学に在籍していたという記録自体が抹消される」みたいなことが書かれていますが、半分ウソですね。

たしかにそういう大学もあるようですが、「何年に除籍」みたいなデータは残っている場合が多いです。

まあ、記録として残っていても、証明書を発行できるかどうかは分かりませんけど。

除籍の扱いについては、大学によって違いますので、詳しくは在籍していた大学に問い合わせるようにしてください。

少なくとも、ネット上の書き込みを鵜呑みにしないように。