中年以上のひきこもりの高齢化が問題になってきている原因や理由についての続きです。
少し前に、就職氷河期時代の就職難等の理由によりひきこもりが発生している、みたいなことを書きましたが、そもそもそんな20年前の話がどうして今も続いているのか、長期化しているのか、ということについて考えていきます。
ひきこもりの長期化には非常に多くの原因や理由があると思います。
・本人の自信・やる気の喪失
・本人・親共に解決策がわからない
・社会が受け入れてくれないという諦め
・現状維持のほうが楽だと錯覚している
・暇を潰すためのツールが溢れている
・働く動機や理由がない
などなど、他にももっとあるでしょうけど、書き出すとキリがないですね。
一応、続きということですので、就職氷河期に就職に失敗した例を考えていきましょうか。
例えば、就職氷河期に就職活動したけど就職できなかった人がショックでひきこもりになってしまうと・・・
まず、新卒採用にエントリーすることが出来なくなります。この時点で就職できる可能性がかなり低くなってしまいます。
ですので、更に苦しい就職活動になってしまうことが容易に予想できてしまうのです。(新卒採用以外にも積極的に募集している企業もありますが、やはり新卒が一番強いです)
自信ややる気を失っている上、就職活動も厳しくなっているとなると、行動するのは非常に難しいでしょう。
だから、就職活動するのがバカらしくなって「雇用が安定するまで待つ」とかいう名目で就職活動もしないで引きこもり続けます。
そのうち、新卒どころか年齢制限などにも引っかかるようになり、どんどんと就職できる企業の幅が狭くなっていきます。
それに、面接等で履歴書の空白の期間について、ほぼ100%聞かれると分かっているので、その言い訳も思いつかなくなります。自己PRなんてとてもじゃないけど出来ないレベルで自信も無くなります。
そうこうしているうちに、完全に就職するタイミングを逃してしまうのです。
もちろん、30代、40代でも就職することは可能です。
可能なのですが、キャリア採用というか、ある程度同じ業種で経験を積んでいるとか、管理職の経験があるとか、一定の技術や資格を保有しているなどの条件がある場合が多いです。
少なくとも、40代、50代まで全く仕事の経験がないまま引きこもり続けて、初めての就職でもOK、何ていうところは非常に少ないでしょう。
まあそもそも、そこまで長期に引きこもりをしている人が、就職活動をするだけのやる気や気力、自分に対する自信があるか、という問題もありますが。
この場合、自分自身の自信ややる気の喪失、頑張ってもどうせ社会が受け入れてくれないという諦め、どうすれば就職できるのか分からない、等の理由で長期化していますね。
あくまでも1例ですが、こういう感じの例は結構あるみたいですよ。