8050問題と健康寿命について

以前、8050問題についてちょっと書きました。

>>>この記事ですね。

そこでは、親が80代、ひきこもりの子が50代になったときに生活が破綻する可能性が高い、理由は介護等が必要だろうし、お迎えもそろそろだからだ、みたいなことだったのですが・・・

健康寿命の概念を忘れていました。

健康寿命とは、介護等が必要ではなく、健康的に過ごせる期間だと言われています。実はこの健康寿命って、男性で平均71歳、女性で平均74歳ぐらいだと計算されているのです。

この健康寿命を考えると、8050問題で言われている年齢では、既に介護をしなければならない時期に到達していることが分かると思います。

私も30代なのに、祖父母の介護を多少なりともしているのですが、けっこう大変です。力も必要ですし、出来るだけ一緒にいないと何をするか分かりませんし、色々見守る必要があります。

介護系の仕事をしている人は、本当に大変なんだろうな、と常々思っています。

後、地味に面倒だと思ったのが、要支援とか要介護認定の申請です。私じゃなくて、親が祖父母のためにやっていたのですが、結構手順が面倒そうで、ケアマネージャーの人の訪問等も受ける必要もあります。

こういうのって本人(介護が必要になりつつある人)が出来ないことが多いのですよね。本人は介護が必要だとか一切思っていないとかもありえますし。

だから大抵の場合、周りの家族が申請するのですが、これがひきこもりに出来るのか、そもそもこういう制度自体を知っているのかという問題もあります。

少なくとも私は知りませんでした。

このように、ひきこもりは社会に殆ど出ないため、必要な知識を持っていないことがよくあります。

話を戻すと、健康寿命の平均が70~75歳ぐらいですので、8050問題のときにはもう完全に色々と手遅れになっている可能性が高いです。

しかもあくまでも平均ですから、60代でも介護が必要になる可能性もあるでしょう。

そうした時、ひきこもりの子はどうなるのか、親的には不安で仕方がないと思います。

そういった未来を迎えないためにも、ひきこもりを長期化させないように、早めに対処したほうが良いでしょう。

何もしなければズルズルとひきこもりが長くなるどころか、脱出することもどんどん難しくなりますから、注意してください。