基本的に、引きこもりになってしまう場合は何らかの直接的な原因がある場合が多いです。
例えば私の場合だと、大学生時代の引きこもりの直接的な原因は、「大学の研究室で卒業研究(卒業論文)の単位が認められずに留年+内定取り消し」ですね。
30代後半の中年になって、現在も引きこもりになっている直接的な原因は「懲戒解雇処分も同然の退職」です。
どちらも、自分なりに努力したけど報われなかった、上手くいかなかったことに対して、心身ともにダメージを受けて引きこもりになってしまった、と言えるでしょう。
ところで最近、私のような中年以上の引きこもりの高齢化が問題になっているようです。
まあ、実際には昔から結構いるけど、昔はいじめや不登校などの子供・学生時代の引きこもりに関することばかりが話題になっていただけ、とも言えるかもしれませんが。
(だから増えたように見えるだけ、というのも間違いなく原因の1つでしょう)
実は、この引きこもりの高齢化、というのは社会全体にも悪影響を及ぼしますし、子供の引きこもり以上に厄介な問題も抱えています。
単純に書けば、バリバリ働ける年齢なのに働かない(働けない)ので就業人口の低下を招きますし、保護者(親)もいい歳になっているので経済的な支援も難しくなります。
それに子供と違って大人ですので、「他の人の意見に耳を貸しにくい」とか、「引きこもりへの支援を受けたがらない」という難しさもあります。
それどころか、家で引きこもり、暴君として君臨する場合もあるとか。そりゃあ、年老いた親では止めることが出来ませんからね。
では、どうして引きこもりの高齢化が進んできたのか、その原因や理由について、次回から書いていこうと思います。