自己否定から始まる考え方、マインドセットは引きこもりには危険

前回は、マインドセットという言葉について、ちょっと怪しいよね、みたいな軽い話をしましたけど、今回は、引きこもりになっている人がマインドセット、考え方、心構えを変えるときに注意したいことについて書きます。

>>>マインドセットが怪しいという記事はこちら

自己啓発本とかに書かれている、マインドセット、考え方を変えることの1つに、「現在の状況はすべて自分自身のせい、つまり自業自得だということを認識する」みたいなものがあります。

まあ大抵の場合、この続きは、「他人を変えるのは無理でも、自分を変えることが出来るのだから、今までのダメダメだった自分自身の考え方や生き方を変えることで、人生を幸せに生きよう!」的な感じになっていくわけですけど…この考え方は引きこもりにとっては、相当キツイものになります。

なぜなら、引きこもりになっている現状を、自業自得、全て自分のせいだ、ということを認めてしまうのは、とんでもないストレスになるからです。

いや、ちょっと違うかな。元々引きこもりの人って、自分が全部悪いんだ、みたいに認めている節があります。私もその一人ですから。

で、それを自己啓発本だとか、他人から、「うん、その通りだよ」みたいに言われると…更にそれが重病化するというか、考え方が闇のほうに傾いてしまうわけですね。「ああ、やっぱり私はダメ人間だったんだな…」みたいな感じで。

自己否定をしている自分自身が「正しい」ということを確信してしまう、というべきかもしれませんね。こうなると、考え方が更に自己否定のほうに行ってしまいます。

そして、更にドツボにはまってしまう、というわけですね。

ですので、全ての責任はあなた自身にあるのだ、的なことを書いている自己啓発本を下手に読んでしまうと、引きこもりにとっては非常につらい状態になります。マインドセットどころか、精神的に不安定になりかねません。十分に注意しましょう。