30代後半の中年オヤジがひきこもりになった実体験を淡々と語っていくシリーズ、第6回目です。
前回はひきこもりになってから半年ぐらいは本当にダメ人間でした、みたいなことを書きました。
そんな私がちょっとひきこもりがマシになったきっかけは、2016年秋に、同居の90代の祖父が突然倒れたことです。
夕食の晩酌の後、祖父の部屋で文字通り転んで倒れました。おそらく飲みすぎて足元がふらついて滑って転んだのでしょう。
最初こそ、特に悪いところは無さそうだったのですが、翌朝起きると、腰が痛くて自力で立てなくなっていたのです。
ですので、急いで親とともに整形外科病院に連れていき、車椅子に乗せて診察を受けてもらいました。
結果的に腰や骨等に異常はなかったものの、それ以降祖父は、自力で立ち上がるのが難しい場合が出るようになりました。
そうなると困るのがトイレです。
大人用のおむつを履いて寝るようになりましたが、それでも漏らしてしまうこともありました。
また、お風呂も自力では入れなくなりましたし、着替えも非常に時間がかかるようになりました。
祖父は倒れるまでは90代にしては非常に元気で、よく外に散歩に行っていたのですが、こういうことになってから急激に元気というか生きる気力を無くしている感じになりました。
そのせいかどうかは不明ですが、食事の時によく物を喉につまらせるようになり、食事も私が見守るようになりました。
・・・というわけで、祖父が急速に動けなくなっていったため、親や私が介護をする必要が出てきたのです。
急遽、トイレやお風呂に手すりを付けたり、介護用ベッドを借りたりしました。
そんなこんなで、ひきこもりがどうこう言っている感じでは無くなりました。とにかく、祖父のトイレの世話やお風呂の世話、食事の世話などをする必要ができたのです。
更に2016年12月に更に事件が起きるのですが、それは次回に。