続・引きこもりが在宅介護をする危険性

半年ぐらい前に、引きこもりが在宅介護をするというのは、適材適所のように見えて実はちょっと危ないですよ、みたいな話をしました。

>>>この記事ですね。

今回は、これの続きみたいな感じで書いていきます。

現在、祖母が亡くなって、祖父だけになっていますが、祖父もだんだんと認知症に近いような症状が出てきています。

例えば、昨日は、夜に5回ぐらい起こされました。

部屋中に虫がいるからといって、怖がっていましたね。

殺虫スプレーを使おうとして、使えなくて困っていました。

もちろん、その場所には虫なんかいません。

その場所に行って、触ってみて、「虫なんていないよ~」というと、「ワシが言っていることが正しいんだ!」と怒り出します。

かといって、「虫がいるね~」みたいなことを言ってしまうと、更に幻想の世界に行ってしまうかもしれません。

ですので、なかなか対応が難しく、苦労しました。

・・・という感じで、毎日、夜が大変です。

他にも、トイレが一人でできないので、その都度呼ばれたり、大人用のオムツでなんとか凌いだり・・・というのも厳しいですね。

で、こういうことを続けていくと・・・

親の代わりに祖父を介助することで、親の助けになっているし、実際に喜ばれます。

親から、「あんたがいてくれてよかったよ・・・」とか言われますし。

だから、私自身も、親の役に立っているという意味では嬉しいです。

でも、それではダメだとも感じてしまいます。

だって、親の代わりに祖父を介助することで、感謝されることはあっても、それ以上のことは何もないわけですから。

もっと具体的に書くと、役に立っているという現状に満足するだけでは、生活できませんよね。

このまま介助を続けて、祖父が亡くなった後、私には何が残るのでしょうか。

こう書くと酷いかもしれませんが、ある種の達成感みたいなものは残るでしょう。

ですが、それだけなのです。

必死に祖父の介護を行って、それが終わったとき・・・私はどうやって生きていけばいいのでしょう。

そういうことが怖いです。

ですから、この現状で満足してしまってはまずい、ということになります。

引きこもりが在宅介護を行うことは、悪いとはいいません。

悪いとはいいませんが、後々のことを考えると、良い選択肢とも言えません。

もしもあなたが引きこもりで、私のように介護を手伝っているのなら、もしくは、引きこもりになっている子どもに、介護をある程度手伝ってもらっているのなら・・・

それだけでは、その先は真っ暗ですよ。